2015年 07月 22日
時代と次代と自戒の時間 |
ランチ前の慌ただしい時間に店の前に止まった怪しげなクルマからでてきた怪しげな街のパイセン。
『オオッ! コレッ‼︎』
てな具合で重低音な声で手渡されたズッシリと重いブツ。
ダーッと細いアノニムの前をいかついクルマでバーっと走り去った後の僕の手の中にはヨダレがジュルジュル出るような懐かしい料理本。
僕が働きだした頃には既に入手困難になっていたシェフ・シリーズが第一号からどどッと。
不安を抱えた料理人なもんで時々本屋さんで今ある料理本を見たりするのですが、『ふーん』を抱えて、自戒も含め写真は綺麗だけれどもヨダレの出ない(美味そっ。て心底思えない)シックな皿にビビットなソースとあま〜い加熱の肉が置かれている、西欧や北欧やアジアの何処かで次代を切り開いているイカしたシェフやそれにシンクロするイカした時代のシェフの真似にしか見えない(注:自戒も含めね)料理や、⚪︎⚪︎出身の〜とか、⚪︎⚪︎農園の〜とか、他人の褌(注:自戒も含めね!)でしか相撲の取れない料理人の今っぽさだけを集めたコラージュみたいな料理本に不満を抱いていた僕には晴天の霹靂、曇天のどんでん返し。
もちろんバブル期という背景はあるのでしょうが、出版社、カメラマン、ライター、コーディネーター、スポンサー、そして料理人。『どんだけ手間暇かけてこの本作ってん!』と突っ込みたくたくなるほど羨ましい本です。
そして、これが普遍不屈で、今尚斬新な事に2000年代の料理人として畏怖と同時に恥ずかしさも感じます。
モダンを疎う古典派に成るつもりも、またその逆もないのですがアジアの片隅でヨーロッパの料理を作ろうとする僕にこの多くの本はきっとメチエとなる事でしょう。
詳しくはじっくりと読み込んでからまた。
仏陀バーのMさん、アリガトゥ‼︎
『オオッ! コレッ‼︎』
てな具合で重低音な声で手渡されたズッシリと重いブツ。
ダーッと細いアノニムの前をいかついクルマでバーっと走り去った後の僕の手の中にはヨダレがジュルジュル出るような懐かしい料理本。
僕が働きだした頃には既に入手困難になっていたシェフ・シリーズが第一号からどどッと。
不安を抱えた料理人なもんで時々本屋さんで今ある料理本を見たりするのですが、『ふーん』を抱えて、自戒も含め写真は綺麗だけれどもヨダレの出ない(美味そっ。て心底思えない)シックな皿にビビットなソースとあま〜い加熱の肉が置かれている、西欧や北欧やアジアの何処かで次代を切り開いているイカしたシェフやそれにシンクロするイカした時代のシェフの真似にしか見えない(注:自戒も含めね)料理や、⚪︎⚪︎出身の〜とか、⚪︎⚪︎農園の〜とか、他人の褌(注:自戒も含めね!)でしか相撲の取れない料理人の今っぽさだけを集めたコラージュみたいな料理本に不満を抱いていた僕には晴天の霹靂、曇天のどんでん返し。
もちろんバブル期という背景はあるのでしょうが、出版社、カメラマン、ライター、コーディネーター、スポンサー、そして料理人。『どんだけ手間暇かけてこの本作ってん!』と突っ込みたくたくなるほど羨ましい本です。
そして、これが普遍不屈で、今尚斬新な事に2000年代の料理人として畏怖と同時に恥ずかしさも感じます。
モダンを疎う古典派に成るつもりも、またその逆もないのですがアジアの片隅でヨーロッパの料理を作ろうとする僕にこの多くの本はきっとメチエとなる事でしょう。
詳しくはじっくりと読み込んでからまた。
仏陀バーのMさん、アリガトゥ‼︎
by anonyme-kobe
| 2015-07-22 22:53