2014年 06月 09日
初めて泣いた夜 最終回なーのだ |
うーん… なかなか終わんないのだ。
パパッといきます。
……
実はpopote(ポポット、僕のヨメさんのやっているお弁当店ね)の名付け親でもあるギョーム君がシェフを務めるLE DAUPHINに着いたのは午後7時過ぎ。
7時30分のオープンまで隣のカーブで一杯ひっかけながら待っていると右隣りのシャトーブリアンにも左隣りのドーファンにもどんどんお客さんがやってきて、週末のディナーが始まりました。
アラカルトスタイルのこの店でヨメさんとムスメとアレも食べたい。コレも食べたい。と悩むこと暫し。
ギョーム君がアミューズ持ってきてくれたので注文を伝えたんだけど、『あっ、テキトーにミツクロイマス』みたいな感じで色々食べさせてくれました。
タピオカコロッケやムール貝のパクチーまみれやバンカの鱒。ライムの皮がたっぷりとかかった本当に上手に揚げたイカフライにポン酢を付けてくれたのも不思議とこの空間にマッチしていました。
あっ、僕的には余談ですが、この店、レム・コールハースさんという超有名なオランダの建築家さんが造ってくれたらしい(が故に工期に異常な時間を費やしましたが…)ので、建築LOVERな方は必見かと。
アラカルトスタイルといっても小ぶりなそれぞれの料理がどしどし出てくる店で、僕達も他のお客さんもガハガハ喋っていて、その楽しそうな雰囲気を見てムスメが『フランスの南天さん(僕達家族が週末によく伺う居酒屋さん)やな』と、言ったのを聞いて出会った頃からイナキが"カジュアルでホンモノ"ということを常々意識していたのを見ていた僕は嬉しくなり、ぼーっと周りを見渡していました。
パンパンに入ったお客さんの話し声のこだまする店内。
外ではウエイティングのお客さんがグラスを片手にゆったりと席が空くのを待っていて
厨房でスタッフ達に指示を出しながら、料理を運び、一生懸命に働くギョーム君が目に飛び込んでくると涙が溢れてきました。
レストランで食事をしながら不覚にも泣いたのは初めてでした…
………
今日のこの素晴らしいお店でシェフをしているギョーム君。
昨日の夜、信じられないくらい美味しい料理を出してくれた渋谷君。
大阪のアニエルドールの藤田君や摂津本山のチモロセルヴァジオの泊夫婦。北野の音音の女将さんをしている京町さん。
オーナーではないけれども活気ある店を任されている滋賀のN井君や東京のN村君。
働いた期間はそれぞれ違えども、僕の事を一度でも『シェフ』と呼んでくれたかつての仲間達の今の活躍が次々と浮かんできて、出来の悪い師匠ではあったのですが、同じ時間を共有できて本当にエスパスをやって良かったなと閉店から4年たって、ようやく人を雇う悦びの意味に気付き、流した幸せな涙でした。
アノニムになって4年近くずっと1人で調理をしてきて、お客さんからは『スゴイデスね。1人でコレだけの仕事』とかたまに言われたりもするのですが、違うんです!
本当に凄いシェフは今日もストレスを抱えながらスタッフを育てている人達なのです!
僕は今そこから逃げていますから…
でも、僕は誰かと働いた事でこんな感動的な気持ちを貰えるとは思っていなかった。
いつか憧れたパリでこんな悦びに気付くとは思わなかった。
ありがとう。
また、機会があれば一緒に料理を作りましょう。
パパッと終わんなかったけど、
ごめんなさーいなーのだぁ‥
。
パパッといきます。
……
実はpopote(ポポット、僕のヨメさんのやっているお弁当店ね)の名付け親でもあるギョーム君がシェフを務めるLE DAUPHINに着いたのは午後7時過ぎ。
7時30分のオープンまで隣のカーブで一杯ひっかけながら待っていると右隣りのシャトーブリアンにも左隣りのドーファンにもどんどんお客さんがやってきて、週末のディナーが始まりました。
アラカルトスタイルのこの店でヨメさんとムスメとアレも食べたい。コレも食べたい。と悩むこと暫し。
ギョーム君がアミューズ持ってきてくれたので注文を伝えたんだけど、『あっ、テキトーにミツクロイマス』みたいな感じで色々食べさせてくれました。
タピオカコロッケやムール貝のパクチーまみれやバンカの鱒。ライムの皮がたっぷりとかかった本当に上手に揚げたイカフライにポン酢を付けてくれたのも不思議とこの空間にマッチしていました。
あっ、僕的には余談ですが、この店、レム・コールハースさんという超有名なオランダの建築家さんが造ってくれたらしい(が故に工期に異常な時間を費やしましたが…)ので、建築LOVERな方は必見かと。
アラカルトスタイルといっても小ぶりなそれぞれの料理がどしどし出てくる店で、僕達も他のお客さんもガハガハ喋っていて、その楽しそうな雰囲気を見てムスメが『フランスの南天さん(僕達家族が週末によく伺う居酒屋さん)やな』と、言ったのを聞いて出会った頃からイナキが"カジュアルでホンモノ"ということを常々意識していたのを見ていた僕は嬉しくなり、ぼーっと周りを見渡していました。
パンパンに入ったお客さんの話し声のこだまする店内。
外ではウエイティングのお客さんがグラスを片手にゆったりと席が空くのを待っていて
厨房でスタッフ達に指示を出しながら、料理を運び、一生懸命に働くギョーム君が目に飛び込んでくると涙が溢れてきました。
レストランで食事をしながら不覚にも泣いたのは初めてでした…
………
今日のこの素晴らしいお店でシェフをしているギョーム君。
昨日の夜、信じられないくらい美味しい料理を出してくれた渋谷君。
大阪のアニエルドールの藤田君や摂津本山のチモロセルヴァジオの泊夫婦。北野の音音の女将さんをしている京町さん。
オーナーではないけれども活気ある店を任されている滋賀のN井君や東京のN村君。
働いた期間はそれぞれ違えども、僕の事を一度でも『シェフ』と呼んでくれたかつての仲間達の今の活躍が次々と浮かんできて、出来の悪い師匠ではあったのですが、同じ時間を共有できて本当にエスパスをやって良かったなと閉店から4年たって、ようやく人を雇う悦びの意味に気付き、流した幸せな涙でした。
アノニムになって4年近くずっと1人で調理をしてきて、お客さんからは『スゴイデスね。1人でコレだけの仕事』とかたまに言われたりもするのですが、違うんです!
本当に凄いシェフは今日もストレスを抱えながらスタッフを育てている人達なのです!
僕は今そこから逃げていますから…
でも、僕は誰かと働いた事でこんな感動的な気持ちを貰えるとは思っていなかった。
いつか憧れたパリでこんな悦びに気付くとは思わなかった。
ありがとう。
また、機会があれば一緒に料理を作りましょう。
パパッと終わんなかったけど、
ごめんなさーいなーのだぁ‥
。
by anonyme-kobe
| 2014-06-09 00:52